奄美大島で伝統行事「種おろし」に参加

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「種おろし」は、年中行事のひとつ。
龍郷町HPによると、
『翌年の豊作を祈願するとともに、一年間の締めくくりとして各家庭を踊り浄め、繁栄を祈る行事。』
昔は、各家々を1軒1軒回って、夜通し踊り明かしていたようです。
 
今回は、龍郷町の龍郷集落の種おろしに、お手伝いから参加させてもらいました。

龍郷集落は世帯数114世帯(平成27年9月末)。
集落は6つの常会(ブロック)に分かれていて、常会ごとに決められた場所でそれぞれ2時間ほど踊りなどの催しが行われます。
今日と、明日の二日間にわたって行われる龍郷集落の種おろし。
二日目は、奄美大島の中心部名瀬在住の龍郷出身の方々も参加し、賑やかさ倍増だとか。

私が参加させてもらったのは、1日目の種おろし会場となる「金久(かねく)常会」。
午後2時から金久常会にある校長先生の住宅に集落の女性陣が集合するというので、エプロンをつけて参加。
若手の女性たちで決めた料理メニューを、みんなで手分けして作ります。
種おろし準備2015.jpg
今年のメニューは手巻きずし、おつまみサラダ、おしんこ、おはぎ、おにぎり、サンドイッチ、盛皿、おしるこ、デザートのカップケーキ。
サンドイッチと盛皿はお店から調達です。
種おろし準備おにぎり.jpg

種おろし準備おしんこ.jpg

常会によっては、全部手作りのところもあれば、握り寿司をふるまうところもあるようです。
全部手作りだと、一日がかりだよな~と思うと、気が遠くなります。

5時過ぎに準備を終えて、一旦解散。

今年の踊りのスタートは、金久常会にある新築のお宅から。
6時半頃、チヂン(太鼓)の音が聞こえ始めたので、慌ててお宅にかけつけます。
着物姿のご婦人方が唄いながらチヂンをたたき、庭で集落の方が踊っていました。
種おろし2015.jpg
テンポの良いリズムに乗って、子どもたちも大はしゃぎです。
外から見学していると、ホストのみなさんが手作りした料理やお酒をふるまってくださいました。

なるほど、こんな感じで料理をふるまうのか、と学習して・・・
次の会場となる金区常会の広場に向かいます。

広場に机とテントを設置して料理を並べるなどゲストを迎える準備を手伝って、待つこと10分ほど、
種おろし準備会場設営.jpg

広場に、着物の姿の奥様方が唄いながら登場。
それに続いて、広場周辺に集まった方々が輪になって踊りはじめます。

しばらくすると、一旦踊りが止み、司会の男性がマイク手にします。
すると、聞こえてきたのは、「東西、東西~!○○様より金1万両をいただきました~!!!」の声。
各世帯や参加者からのハナ(寄付金)のお披露目です。
自分のような住んでいない者は飲み食い代として3000円、住んでいる方は1万円が相場のようです。
ちなみにこの寄付は、常会の運営費に充てられるとのこと。

読み上げが終わると、寄付へのお礼の踊りが披露され、ホスト役の金久常会の料理やお酒のふるまいがスタートです。
そして、ここからが本番!
のはずだったのですが、ポツ、ポツ...雨粒が落ちてきたかと思うと、ザーっと本降りに。
1曲も踊らずに撤収となってしまいました。
雨のため撤収.jpg

なんと、撤収したところで雨が上がり、みなずぶ濡れのまま、次の常会に移動して行きました。

料理の準備、雨に打たれながらのふるまい、片づけ作業でヘトヘトになってしまった私は、この時点でおいとますることに。
地元のみなさんは、きっと夜中まで踊り明かしたのだろうと思うと、その体力に感服です。

ひ弱な私にとっては恵みの雨だったのかも...